研究報告
一農村における百日咳の疫學的觀察—家族内次感染率について
辻 達彦
1
,
杉原 正造
2
1国立公衆衞生院母性小兒衞生学部
2川崎市中原保健所
pp.70-71
発行日 1953年6月15日
Published Date 1953/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201224
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百日咳の疫学的現象の中で興味ある一つの事実は,処女地における侵襲の際は別として,家族内2次感染率が年長児になると逆に低下の傾向にあることである。その主因として,不顕性感染が考えられ,又調査法の不備即ち父兄の記憶が年長児には不正確の度をますこともあげられている。吾々は杉原が神奈川県向ケ丘村の百日咳流行時(昭和24年12月)に行つた調査資料を整理して本題に関する興味ある成績を得たので報告する。
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