研究報告
横濱市港區内に發生した泉熱を伴う猩紅熱の一多發例に關する綜合調査研究成績
助川 信彦
1
,
時任 直人
1
,
松田 心一
2
,
宮入 正人
2
,
重松 逸造
2
,
浦田 純一
2
,
原 實
2
,
山下 佳郞
2
,
山口 晋吾
2
,
金尾 秀發
3
,
岩尾 信治
3
,
鍵和田 滋
3
,
兒玉 威
4
,
田中 博
4
,
吉田 忠
4
,
石川 義雄
5
,
和田 節
5
1横濱市衞生同防疫課
2國立公衆衞生院疫學部
3横濱市萬治病院
4神奈川縣衞生研究所
5横濱市港北保健所
pp.31-37
発行日 1952年12月15日
Published Date 1952/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201146
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I.緒言
近年世人の關心からやや遠去かりつつある觀のあつた猩紅熱も,最近における泉熱の流行に關連して,再びわれわれの注目を引くに至つた。泉熱の本態に對する究明が進むに從つて,必然的に猩紅熱に對する再檢討が要求されつつあるからである。
たまたま昭和26年11月より27年1月にかけて,横濱市北區日吉地區に猩紅熱患者14名の異常發生がみられたので,われわれ疫學,臨床,病原の名分野擔當者が協同して綜合的な調査研究を實施した。本例は以下述べるように,一部に泉熱の混在又は合併と思われる所見があつて,甚だ興味のある例と考えられるので,ここにその成績の概略を報告する。
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