研究報告
東京都麻布小學校における泉熱の流行例
松田 心一
1
,
宮入 正人
1
,
重松 逸造
1
,
水野 俊夫
2
,
田島 助太郞
3
,
原 實
4
,
山下 住郞
4
,
浦田 純一
4
,
中野 英一
4
,
加藤 寬夫
4
1國立公衆衞生院疫學部
2東京都教育廳保健課
3東京都麻布保健所
4國立公衆衞生院第3回正規醫學科
pp.41-47
発行日 1952年12月15日
Published Date 1952/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201148
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緒言
昭和27年3月12日,東京都教育庁保健課は港區麻布支所より港區立麻布小學校學童の缺席者數が3月8日より激増したとの報告を受けた。同日山下技師(東京都豫防課)及び水野は同校に急行,校醫神崎博士と共に疫學調査と缺席學童の臨床的診斷により泉熱の學校内流行と推定し,その規模も大きく地域も東京中心部で調査にも便なる爲,綜合調査計畫を樹て,著者等はその疫學部門を,臨床學的事項は豐島,駒込,荏原,豐多摩の四都立病院,病原學は豫研,北研が擔當する事になつた。ここにその疫學調査成績に就いて報告する。
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