研究報告
福岡縣高田村に發生した泉熱について
牧野 四郞
1
,
中牟田 重昌
1
,
河井 敏夫
1
1福岡縣山門保健所
pp.42-43
発行日 1952年9月15日
Published Date 1952/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201107
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近年泉熱(所謂異型猩紅熱)と稱する猩紅熱に類似の臨床症状を呈する疾患が,各地に發生するようになつた。
現在までに本疾患について報告のなされている地方は,靑森,福島,群馬,茨城,栃木,埼玉,東京,神奈川,靜岡,福井,石川,愛知,岐阜,三重,京都,大阪,岡山,廣島等である。九州地方では,本年3月初め,宮崎縣の山間地方に於て,二百數十名の集圍發生をみた。福岡縣に於ては,未だ發生報告がなかつたが,本年春,福岡縣下,山門保健所管内高田村に於て,本疾患と思われる流行があつたので,その概略をこゝに報告する。
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