研究報告
昭和26年春宮崎縣日向市に發生した傳染性下痢症の疫學的調査報告
玉置 馨
1
,
大橋 六郞
1
,
岩倉 利明
1
,
北尾 忠利
1
1宮崎縣衞生研究所
pp.30-31
発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201131
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昭和26年3月上句がら日向市富島町に傳染性の下痢を主徴とする患者が多發し,尿,屎,及び血液等の細菌學的,血清學的檢査によつては,何等の病原をも發見し得なかつた。本疾患については,人體實驗は實施し得なかつたが,臨床症状その他より傳染性下痢症であると思われる。何等特殊の防疫的處置を加えなかつたが,患者總數134名を數え,4月上旬終熄した。ここに本流行の疫學的調査の結果を述べ,參考に供する次第である。
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