研究報告
猫いらず(ネオメソ等)の經濟的で安全な一新使用法特に同劑使用毒紙の活用に就て
分島 整
1
,
井上 吉彦
1
,
岩藤 嘉則
2
1岡山縣片上保健所
2岡山縣和氣郡鹽田村衛生
pp.45-46
発行日 1952年7月15日
Published Date 1952/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201077
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第一章 緒言
ねずみ類が田畑や山林を荒し,倉庫・圖書室・吾々の住居等に跳梁し,經濟的な害毒と共に甚だしい衞生上の危害を及ぼす事は今更論述するまでもなく,又世の所謂識者達も是が徹底的駆除に無論異論は無いが,さて或る一つの部落,村,町等を對象として毒餌を用いて集團的に大々的に駆除を實施するとなると,日本の現状では實際上種々の障害に逢着する。
其の第一は住民は僅かな手數でも其の手數を大きく評價して實行を渋り,其の第二は子供達等の過誤に基く不慮の災難を恐れ,其の第三は多くの家庭で飼育して居る半ば愛用の猫の被害を恐れる。
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