臨床實驗
イルガピリンの使用經驗
坂上 英
1
,
加藤 直太
1
,
重松 典雄
2
,
佐野 公子
2
,
山元 時雄
3
,
知原 秀明
1京大眼科
2北野病院眼科
3京都遞信病院眼科
pp.978-982
発行日 1953年11月15日
Published Date 1953/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201670
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イルガピリンのロイマチス性疾患に於ける卓効については既に多くの報告がなされ,更に疼痛性の神經疾患,諸種關節疾患等に對しても優れた効果を有することは今日廣く認められているところである。(Belart, Burkhard, Matis and Bauer,Gsell und Muller, Fenz, Fischer, Kienle, Lo-wenhardt, Lasch, Moritz und Nowark, Stett-bacher, Wilhelmi)
イルガピリンは,ピラツオン誘導體ブタゾリヂンとアミノピリンの等量より成つているという化學的組成に基く藥理學的性質からして,鎮痛,解熱,消炎の諸作用を有しているが,更にこ,W.CKuzell, R.W.Schaffarzick, B.Brown, E.A.Mankel等は,ラツテを使用してブタゾリヂン,アミノピリンの腦下垂體副腎系に對する作用を検査し,アミノピリンは前葉を刺戟してコルチコトロピンの放出を起すものと推定されると報告している。
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