研究報告
菓子類の汚染度調査報告
長嶋 次男
1
,
土平 一義
1
,
中村 龍夫
1
1名古屋市衞生研究所
pp.173-175
発行日 1951年3月15日
Published Date 1951/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200805
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1.緒言
終戰後約5年にして社會が徐々にその機能を回復し初めると共に戰前と同じ樣な菓子が色々と吾々の眼前に並べられ初めた。その製造過程を時々瞥見したり聞いたりする者にとつては衛生學的見地から深い關心を持たずにはいられないと思う。又近來公衆衞生が重視され出しているのに食品の衞生學的基準が未だ確立されていないがこれもしつかりした基準をたてなければならぬ。然るに菓子を細菌學的に檢査した成績はあまりみられず殊に最近確立された檢査方法によつたものは全く見られないと言つてよい。そういう見地からでも菓子の細菌學的檢査は意義が認められると思う。吾々はたまたま菓子類の細菌學的汚染度調査を行つて2,3の知見を得たので茲に報告したいと思う。
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