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療養患者の蛔蟲感染頻度の季節的消長—國立療養所久里濱病院の場合
高田 功
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1國立療養所久里濱病院
pp.202-203
発行日 1950年11月15日
Published Date 1950/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200747
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蛔蟲は自然排泄が相當にあるものであり,而も人體内に宿つている期間は甚しく長いものではないらしく,Qttoは1年以内であろうと考えている。したがつて蛔蟲の感染率は,この自然排泄と新感染との間に平衡の上にとゞまつている筈で,高い感染率を保つているのは新感染もそれに應じて多いことを示している。どの程度に新感染が起るかは,ある一定人員を完全に駆蟲した後,こらの人々を頻繁に檢便し蟲卵陽性者の増加して行く割合を調査すればよい。
私は特殊な例として國立療養所久里濱病院に療養中の患者について上記の調査を行つた。
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