--------------------
疫學總論(3)
野邊地 慶三
pp.210-212
発行日 1950年11月15日
Published Date 1950/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200751
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第3講 傳染經路(其1)
I.傳染經路の防疫上の意義。
傳染經路或は傳染樣式(Mode of infection),即ち病原體が傳染源から他に傳播される方法を明らかにすることは,傳染病の流行に際して適切な防疫對策をたてるに最も重要な事項である。そして各種の傳染經輕に關する豫備知識が豊であれば,流行に直面して經路探索が容易になる。この際たとえば水道の流行に際しては,水道の構造及び運用について,牛乳流行に於ては牛乳殺菌装置の原理と操作について,また昆虫媒介による流行に直面しては,その昆虫の生態についての知識を必要とするもので,公衆衞生全般の知識が充分であることが望ましい。
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.