衛生行政のうごき
麻藥及び大麻の取締状況
pp.111-112
発行日 1949年8月15日
Published Date 1949/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200515
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麻藥の不正取引は最近6大都市を中心として益々増加し,違反内容もますます惡質化する傾向にある。昨23年中の違反事件について見ても,麻藥に關する犯罪の中でも最もひどい刑罰を科されるヘロインの密送や不正賣買,吸煙が著しく増加し,またけしを不正栽培したり,阿片を採取したりした者が相當の數に上つている。麻藥の密輸入は,いろいろな社會状況から考えて或程度行われているものと推測されるが,檢擧されたのは密輸出及び密輸入各1名づつで,いづれも未遂であつた。
なお23年中の麻藥違反者の檢擧總數は1,746名(内東京578,神奈川112,愛知113,兵庫106,北海道104,大阪61,京都48,その他624)に上り,このうち1,070名が送檢されたが,違反の内容は次の通りである。
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