原著
40歳以上の肺結核症の統計的觀察
笹本 浩
1
,
伊藤 綏
1
,
片桐 鎭夫
1
1慶應義塾大學醫學部内科教室
pp.81-86
発行日 1949年8月15日
Published Date 1949/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200506
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(本論文の要旨は昭和24年4月第24回日本結核病學界演説會に於て發表した)
戰後老人性結核が増加したと云われるが,果してどうであろうか,又それは若年者結核と比較してどんな特長を有するか。之等を檢討するために,我々は戰爭中,終戰時及戰後である昭和18年,20年,21年に慶應義塾大學病院内科外來を訪問した總數21,795名に就いて,結核性疾患殊に老人性結核を調査し,次の樣な結果を得た。此處に云う結核性疾患とは,肺結核,結核性胸膜炎及腹膜炎のみを取り上げた。尚昭和19年の全部及び昭和18年の約半數は,患者日誌を戰災で燒失したゝめ,調査不能であつた。
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