海外ニユース
煙霧殊に亞硫酸ガスは結核發病の原因にならないか
松島
pp.56-57
発行日 1949年7月15日
Published Date 1949/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200501
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日本の英字紙が北米ドノラの慘事を報じていたが,ライフ誌國際版12月6日號には其の詳細な記事が載つている。
ドノラはペンシルバニア州の人口13,000の小さな町ではあるが,製鐵工場,亞鉛工場を有して居り,之等の工場や停車場から吐き出される黑煙とガスとで常に空は暗く,農作物や羊も煤で眞黑に染まり,亞鉛工場附近の土地には草1本も生えていない。又煙霧は低く垂れこむ爲に就寝時になつても,天井のあたりに煙の漂つているのが認められる程,煤煙の激しい地方であるという。
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