Japanese
English
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骨關節結核殊に多發症例を中心とする觀察
The Observation of the Bone and Joint Tuberculosis, Especially Its Multiple Case
橫田 浩
1
Hiroshi YOKOTA
1
1岡山醫科大學
pp.273-276
発行日 1949年6月20日
Published Date 1949/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200469
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報告の材料は昭和19年5月から同20年6月迄1年2ケ月間に同仁會天津診療班外科で診療した骨關節結核症の内,單獨胸骨竝に肋骨結核を除外したものである。當時齒科醫の外科補修教育の參考資料として,短期間の調査ではあるが一應取纒めた所. 其後終戰にあい一部の記録を失い又一葉の「レ」線冩眞だに持歸り得なかつたため,杜撰且つ不備の所もあるが,臨牀上の興味の點では捨て難いものがあるので,貴重な紙面をも顧みず敢て報吉する次第である。
對象となつた患者は大部分庶民階級であつたため,疾病への認識,經濟的事情或は環境等色々の點で醫療を求める時期甚だ遲く,初期症例に接したことは稀であり,殊に身體數ケ所に多發せる例を比較的屡々發見し,これ等の點は諸家の成績と多少異る所である。本文ではかゝる多發例を中心にした觀察を述べる。
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