海外ニユース
氣管支喘息の酸素靜注療法
pp.57-58
発行日 1949年7月15日
Published Date 1949/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200502
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Markow氏等は最近氣管支性重症例に酸素の靜脈注入を實施して効果があつたと發表している。酸素の注入量は1乃至3階段を分ち3,000c.c.乃至22,000c.c.に上つた。發作を起すとすぐ注入を開始した。全例共5分乃至2時間に發作を輕減することが出來た。爾後少くも10日間位は發作が起らなかつた。8,000c.c.乃至22,000c.c.の酸素を注入した5例は4乃至6ケ月發作が起らずにすんだ。酸素注入は極めて徐々に行えば殆んど副作用は認められない。この爲めに200%市販酸素を含むZeigler裝置を使用し靜脈壓より僅に高い位の壓力で毎時600c.c.位の割合で2-17時間に亙り靜脈に注入するのが最もよい。
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