文獻及び海外情報
國際結核豫防
早川
pp.245
発行日 1949年2月25日
Published Date 1949/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200432
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Mcdical Newsletter(米學醫學協會)國連小兒救濟事業團並にデンマーク,ノールウェー,スエーデン赤十字社主催のもとに國際結核撲滅事業計劃が發表せられた。本事業範圍は本次大戰で荒廢せられた歐洲地域の小兒及び18歳以下の者5千萬人を對照とする。その内萬150入の小兒にB. C. G. を接種する豫定である。之れが費用400萬弗は國連その他の團體に寄附を仰ぐことになつている。世界衞生機關(W. H. O)も有力援助をする豫定である。本企劃は主催者側並に參加國各衞生大臣の間に相互調印される。各醫療班は各國民並に主催者の推薦する醫學者により編成せらる。B. C. G. ワクチンとツベルクリン液は當座の間デンマークの血清研究所が補給する。
小兒のツベルクリン檢査を實施して陰性者にはB. C. G. を接種する。これ等の技術指導は過去20年最も經驗あるデンマーク,ノールウエー,スエーデン人より選定される豫定,デンマークの1947年結核死亡率は人口10萬對30の低率であつたが,參加國の内には之れに10倍する所もある。既に本事業にフインランド,ハンガリー,チエコスロバキヤ,ポーランド,ユーゴースラビヤの諸國が參加した,中歐諸國では1948年7月1日現在既に200萬の人間のツ反應を檢査し60萬人がB. C. G. の接種を受けた。支那その他の亜細亜諸國イタリー,ギリシャも現に考慮中である。
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