論述
日本に於ける公衆衞生—昭和23年1月9日公衆衞生院においての講演要旨
C. F. サムス
1
1總司令部公衆衞生福祉部
pp.263-267
発行日 1948年3月25日
Published Date 1948/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200270
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善き公衆衞生の計畫は4つの基礎の上におかれるものである。從來公衆衞生とは此の4つの基礎の上にではなく,唯一つの單純な基礎の上におかれておつた。すなわち過去に於て公衆衞生ということは,或る組織體團體の協力において或る群に對する豫防醫學の應用であると考えられていたのであつた。
之は公衆衞生に關して極めて限局されたかたちのものであり,かつ視野の極めて狹きものであつた。すなわち一つの壁で家を建てようとすると同樣のものであつた。近世の公衆衞生は,よく組織立つた公衆衞生に關する計劃は,四邊に壁あり,或は四つの確かりした基礎を有するものでなければならぬと考える。從つて吾人は之等の四つの重要なる場面を考える。
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