研究と資料
最近の傳染病豫防に就て—昭和22年11月1日公衆衞生學會特別講演要旨
石橋 卯吉
1
1厚生省防疫課
pp.125-139
発行日 1948年1月25日
Published Date 1948/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200245
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
終戰を境として,我が國の變化は世界史上稀にみるもので,あらゆる社會現象にその顯著なる影響を及ぼしているのであつて,我が衞生行政の上にも他聞に洩れず幾多の注目すべき變遷があつた。
私が今日,此處で淺學も顧みず申し上げます事も,我等が年來從事してゐる急性傳染病の豫防の點に於いても相當な變化を示してをり,特に發疹チフス,痘瘡等の大流行も偶發したので,此處に多少取纒めて之を報告し一般學識者の批判を仰ぐと共に種々教示を賜り度い所存に外ならぬのである。
Copyright © 1948, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.