公衆衞生學教室めぐり・3
—衛生學・豫防醫學・公衆衞生學—3教室を有つ名古屋大學
K生
pp.132
発行日 1951年2月15日
Published Date 1951/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200787
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鶴前公園に向い合つている名大醫學部を探訪子が訪れたのは,伊吹颪が漸く嚴しい師走初めであつた。戰災に校舍の大部分を燒かれた本校の復興工事も漸く完成に近ずきつつあるが,殊に正門を入つて最も左寄りに並んで居る基礎醫學部校舍の最後の建物で解剖學と病理學教室を容れる第三棟は丁度竣工期にあつた。本校には衞生學,豫防醫學及び公衆衞生學と衞生關係教室は3教室あるが,そのうち衞生學と公衆衞生學の2教室は基礎醫學校舍の眞中の第二棟の中にあり,豫防醫學教室は一番奧の第一棟内におさまつて居つた。
本校の衞生學教室は愛知醫專時代に設けられたもので,創設以來の現任數授鯉沼茆吾氏は現在本校の最古參教授だそうだ。本教室には尚奧谷講師が居る。豫防醫學教室は本校が名古屋大學醫學部になつた時設置されたもので,當時の細菌學教授鶴見三三氏がこの新教室の教授に轉じ,勝沼内科の岡田博氏が助教授に迎えられて今日に至つて居る。
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