原著
昭和22年初夏愛知縣額田郡岩津町に發生せる猩紅熱様發疹性熱性病(所謂異型猩紅熱)について
飯田 康雄
1
,
柳澤 卓司
1
1名古屋市立城東病院
pp.108-115
発行日 1948年1月25日
Published Date 1948/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200242
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まえがき
私らは,昭和22年初夏愛知懸額田郡岩津町で比較的短期間に中學校の生徒間に集團發生し,またこれとほゞ時を同じうして隣接の小學校の兒童間に多發の傾向を示し,しかもこれが久しい以前から散發していた猩紅熱樣發疹性熱性病の多くの症例を経験した。なお本病は少數ながら成人および幼兒の間にも散發が認められた。
本症例は全部で178例,そのうち中學生44例・小學生48例・成人および幼児各6例あわせて104例では發病月日が明らかで(表1),他の小學生74例では,發病月日が知れなかつた。
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