原著
府縣別及都鄙別最近の結核死亡の動向
渡邊 定
1
1社會醫學研究會
pp.115-123
発行日 1948年1月25日
Published Date 1948/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200243
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我國の最近の結核死亡の動向を昭和22年1月から6月までの結核死亡状況から判斷するに,10歳から19歳の結核の死亡率は戦前昭和10年の死亡率に比較して約半數に低くなつて居る。反之して,30歳以上では3割乃至5割の死亡率が高い零歳乃至4歳群では診斷の困難もあり,確かなことは云はれないが3割許り高くなつて居る。
其の關係の詳細は年齢5歳別性別で第1表に示した如くである。第1表では第1欄に昭和10年の男女死亡率を掲げ,之を100とした場合の昭和15,16,17,18年竝びに昭和22年の死亡指數の概数を掲げた。最後の欄には昭和22年の結核死亡實數豫想を掲げた。
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