原著
榮養調査より見たる昭和21年度わが國國民榮養状況
大礒 敏雄
1
1厚生省
pp.109-120
発行日 1947年8月25日
Published Date 1947/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200164
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私は本誌第1巻第1號に榮養調査の方法と,之による厚生省の榮養調査に就き述べ,昭和20年12月東京都のみについて行はれた成績と昭和21年2月大阪,名古屋,福岡及呉の4大都市竝に19府縣の成績を報告したが,其の後,同調査は,引績き昭和21年5月,8月,11月にも行はれ,本22年も亦同様な月に行はれる豫定で,既に2月,5月には調査を完了した。此處に昭和21年1ケ年間の成績が纏つたので報告することゝした。
同年5月からは,都市では新たに札幌,仙臺,金澤,松山が加へられて,合計9大都市,調査對象約78,000名に擴大され,(内攝取量調査對象約7,700世帯,35,000名),農村では,新たに加へられた都市を園む地域が増加したので,總計27都道府様に及び,調査對象は約76,000名となつた。(内攝取量調査對象約7,600世帯,48,000名)。其の他北海道,福島,福岡の炭礦と秋田の鑛山,之等の調査對象は約8,700名(内攝取量調査攝象816世帯。4,700名),それに東京都居住の鐡道從業員1,200名(内攝取量調査對象114世帯,630名)の特殊調査があるので,此の榮養調査の總調査對象は,毎囘約164,000名に達し,攝取量調査は約15,000世帯83,000名に及んで居る。
Copyright © 1947, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.