保健所のペーヂ
「警察制度改革試案」を見て
倉持 恭一
1
1厚生省公衆保健局
pp.242-243
発行日 1946年12月25日
Published Date 1946/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200084
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警察制度改革試案が過日發表されたが,この試案に示された改革の根本方針は,警察の使命を治案の維持,生命財産の保護におくは勿論であるが,具體的には從來の樣な警察制度の過度の中央集權を改めて,地方自治體にも警察事務を擔當せしめて,警察は原則として生命財産の保護,犯罪の豫防檢擧,公安の保持等の本來の任務に專念することゝして,非警察的事務は他に委讓することにしたのである。即ち市に對しては,消防及衞生,風俗警察事務の一部を擔當させ關係法令の執行及取締に當らせる。
行政警察關係事務中,衞生に關する事務は,此の試案によれば,都道府縣の他の部(警察部以外の)又は市,町,村に於てするものとし,その中,違反取締(罰則の適用)に付ては都市の場合を除き警察に於て之を擔當するものとしてゐる。
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