特集 病歴の中央化
病歴中央化実現への問題点と打開策
中央化制度のできるまでの経験と意見
東京警察病院の場合
小野田 敏郎
1
1東京警察病院内科
pp.20-22
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202511
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病院の規模と病歴の変遷
私どもの東京警察病院は36年前の創立にかかり,現在の病床数は一般病床のみ462床,結核病床数は0で純粋の急性病院である。(結核病棟は数年前全廃し,結核は分院的在存の警視庁府中療養所に送っている)平均在院日数は23日である。
創立当時の入院病歴は各科ごとに病類別に分類してりっぱな製本をいたし,いまも保存されているが,人名別の索引はなく,純学問的な意図から整理がおこなわれたと考えられる。戦中,戦後には,医師の召集,混乱といったことから,入院病歴はまったく未整理のままにうち捨てられ,昭和25年ころよりは各科の病歴担当医が病歴番号と簡単な索引ノートをつくるといった状態であった。戦後10年,このままではすまされないということで,昭和31年,塩沢院長は中央病歴室を設置する決心をされた。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.