特集 脳血管疾患最前線
脳血管疾患の危険因子と発症予防
村木 功
1
,
磯 博康
2
1大阪がん循環器病予防センター循環器病予防部門
2大阪大学医学系研究科公衆衛生学
pp.739-744
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200004
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わが国における脳血管疾患の年齢調整死亡率は1960年代後半より低下傾向にあり,塩分摂取量の減少や喫煙率の減少などの食事・生活習慣の改善に加え,医療水準の向上による高血圧,高脂血症,糖尿病などの生活習慣病の疾病管理状況の改善によるものと考えられる.一方,脳血管疾患は要介護の最大の原因であり,高齢化の影響により患者数が年々増加していることから,危険因子の把握および適切な予防対策が大切である.ここでは高血圧,糖尿病,喫煙などの古典的危険因子を中心に,近年,新たな危険因子として注目されている感染症や社会経済的要因についても記述する.
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