特集 動脈硬化-その成り立ちと臨床検査
2章 主要冠疾患危険因子の診断基準と臨床検査値
1. 動脈硬化性疾患の危険因子
磯 博康
1
Hiroyasu ISO
1
1筑波大学大学院人間総合研究科医学系専攻社会健康医学
キーワード:
脳血管疾患
,
冠動脈疾患
,
死亡率
,
罹患率
,
危険因子
Keyword:
脳血管疾患
,
冠動脈疾患
,
死亡率
,
罹患率
,
危険因子
pp.1215-1220
発行日 2004年10月30日
Published Date 2004/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100584
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はじめに
わが国では,2002年現在,動脈硬化性疾患のうち,脳血管疾患は死因の第3位,冠動脈疾患は死因第2位である心疾患の約1/2を占め,両者を合わせると,死因第1位の癌を凌駕し,生活習慣病として重要な疾患である.
本項では,主要動脈硬化性疾患である,脳血管疾患と冠動脈疾患を挙げ,それぞれの定義,死亡,罹患率,危険因子(発症要因),予防の実際と評価について述べる.
主要危険因子の各論と検査の詳細は,本項に続くそれぞれの項を参照されたい.
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