連載 全国いきいき事例ファイル・11
保健と福祉が一つになった職場で東京都中野区の取り組み
城所 敏英
1,2
1前中野区中部保健福祉センター
2現東京都西多摩保健所保健対策課
pp.488-490
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100411
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地域の概況
東京都中野区は,東京都特別区23区の西のほうに位置し,面積は15.59km2あり,23区中14番目の広さである.総人口は297,189人,人口密度は1km2あたり19,063人で,23区中1位である.人口の推移は,昭和20年から30年代にかけて爆発的に増加し,昭和45年には378,723人に達した.昭和47年以後は,人口は減少し始め,現在もわずかずつであるが減少している.中野区の性別年代別の人口構成は,男女とも20代の人口が多く,総人口の約20.5%を占めている.これは,都心に近く,交通の便が良いという地理的条件から,学生や若いサラリーマンなどが住んでいるためである.また一方,65歳以上の人が占める高齢化率も18.2%(平成15年1月1日現在)と,23区平均16.8%(平成14年1月1日現在)を上回り,年々増加する傾向にある.
中野区の保健福祉行政
中野区は,昭和50年に東京都から保健所が移管された.平成13年に保健衛生部と福祉部が統合され保健福祉部ができた.そのとき,保健所の対人サービス部門に福祉の機能が付加された保健福祉センター(当初は保健福祉相談所と称した)が生まれた.ここには,保健師等の保健分野の専門職の他,ケースワーカー,介護指導職といった福祉分野の職員も配置されている.
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