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あとがき
西田 茂樹
pp.224
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102982
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今回の特集は,妊婦の血液を用い胎児の染色体異常を調べるスクリーニング検査を受けることができるようになり,多数の妊婦が受診したことがマスコミで大きく報道されたことを受けて企画しました.
この母体血清マーカー検査の出現は,社会に大きな影響を与えると判断され,われわれ公衆衛生従事者も,この検査について正確な知識を持っている必要があると考えられます.出生前診断については,母体血清マーカー検査のみならず,着床前診断や胎児心臓病の診断などの分野でも急速に進歩しており,これらの内容についても知っている必要があると思われます.さらに,出生前診断や着床前診断は,倫理的な問題,優生思想との関係,法律問題など,さまざまな分野の問題も抱えている可能性があり,これらについても理解している必要があると思われます.
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