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あとがき
西田 茂樹
pp.634
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101117
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20年位前の一時期,国際協力の仕事に携わったことがあります.まだわが国の保健分野での国際協力が立ち上がった頃で専門家も少なく,私のところにまで協力依頼の話がJICAから舞い込んできました.東南アジアや南米の数カ国で実施されていたプロジェクトのお手伝いに何度が出掛けました.南米に行く時に,現地でのマラリア対策に(現地視察の予定があったため)蚊取り線香を持っていったことを覚えています.また,その時に黄熱の予防接種を受け,ニューヨーク行きの飛行機の中で,(たぶん)副作用の発熱で苦しんでいたことも覚えています(私が機内で何度もお酒を頼むので,偶然隣に座っていた女子高生に呆れられたことも覚えています).
防虫剤や予防接種など,現地での感染症対策をとっていたつもりの私も,昨年の狂犬病発生のニュースには驚きました.当時,わが国以外の国々では狂犬病が発生していることは知識としてはありましたが,現地で犬に注意するということはなかったような気がします(もっとも車での移動が多く,犬に接することもなかったと思いますが).
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