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あとがき
西田 茂樹
pp.1042
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101221
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ノロウイルス感染症の原因の1つとなる牡蠣には,いろいろと思い出があります.20年程前,海外出張に出かける前夜,妻が突然寝込みました.翌日,出張を取りやめるわけにもいかず,とても(!)心配しながら機上の人になりました.ニューヨークに到着して,すぐに妻に電話すると,一言「牡蠣」と返事がありました.前々日妻は1人で酢牡蠣を食していたのでした.
その何年か後,翌日に教え子の結婚披露宴を控えた深夜,私は突然の発熱と消化器症状に襲われました.朝になっても症状は回復せず,結局,披露宴の主賓をドタキャンする羽目になってしまいました.前々日,新宿の飲食店で殻つきの生牡蠣を食べていました.当時は牡蠣の食あたりの原因はまだ知られておらず,新鮮だったら良いと思っていました.「殻つきだったのに」と呟いた私に,友人は「殻は何度でも使える」.
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