特集 予防接種
ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン
齋藤 昭彦
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野
pp.93-96
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102946
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はじめに
インフルエンザ菌b型(Haemophilus influenzae type b;Hib)に対するヒブワクチン,肺炎球菌の特定の血清型に対する小児用結合型肺炎球菌ワクチン(Pneumococcal Conjugate Vaccine;PCV)は,それぞれ2008年と2010年に国内に導入された.ワクチンギャップという言葉に代表されるように,両ワクチンは,海外での導入時期と比べ,大きな遅れをとった1)が,2011年2月から両ワクチンの公費助成が始まり,2013年4月には定期接種化され,そのギャップを一気に埋めることに成功した.この数年で,大きな動きのあった両ワクチンであるが,その疾患の疫学にも大きな変化がみられている.
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