特集 医療安全のさらなる推進に向けて
医療安全支援センターの取り組みと医療機関との連携
東 健一
1
,
浜田 進一
1
1横浜市健康福祉局医療安全課
pp.522-525
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102780
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はじめに
医療安全支援センターは,医療法に基づく施設であり,医療に関する患者やその家族などからの苦情・心配や相談に対応するとともに,医療機関,患者やその家族などに対して,医療安全に関する助言および情報提供機能などを担っている.
横浜市では,平成16(2004)年7月に,「医療安全相談窓口」を健康福祉局医療安全課に設置した.平成19(2007)年の医療法の改正に伴い,都道府県,保健所設置市などは,「医療安全支援センター」を設置するよう努めなければならないと規定されたことを受け,「医療安全相談窓口」を医療法上の「医療安全支援センター」として位置づけた.
相談件数は概ね増加傾向にあり,平成20(2008)年度以降,毎年約5,000件を上回る相談を受けており,平成25(2013)年1月現在,延べ37,000件以上もの相談を受けている(図1).
このたび窓口設置から8年を経て,その振り返りとして本年「横浜市医療安全相談窓口8年間のあゆみ―患者さんと医療機関の架け橋として」を上梓した.
本稿では,現在本市医療安全支援センターで行っている業務とその課題,および医療機関との連携の実情について述べる.
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