映画の時間
―母と引き離され海を渡った13万人の子どもたち“児童移民”の真実を明らかにし,幾千の家族を結び合わせた一人の女性の感動の実話―オレンジと太陽
桜山 豊夫
pp.379
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102433
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児童虐待の予防は,公衆衛生・児童福祉の喫緊の重要課題です.『オレンジと太陽』は児童福祉について考える上で,知っておくべき歴史上の重大な事件を描いています.
舞台は1986年のイギリス.ソーシャル・ワーカーとして働く主人公のマーガレット(エミリー・ワトソン)が,集団カウンセリング的なミーティングにアドバイザーとして出席しているシーンから映画は始まります.子どもの頃に養子になった人たちのメンタルケアのためのフォローでしょうか.このミーティングが終わった後,マーガレットは中年の女性に呼び止められます.
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