映画の時間
—1947年、ボストンマラソン。走れ!あの日、とまった時間を動かすために。衝撃と感動の実話。—ボストン1947
桜山 豊夫
pp.969
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210383
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1945年8月15日、第2次世界大戦は日本の降伏で終わりました。8月15日は、日本では「終戦の日」となっています。この日、朝鮮半島は日本の統治から解放されます。韓国では8月15日は「解放記念日」となっています。日本の統治から離れたといっても、すぐに韓国政府が誕生したわけではなく、朝鮮半島は、連合国の軍政管理下に置かれます。今月ご紹介する映画は、軍政下にあった1946年のソウルから始まります。終戦後の日本も混乱の中にありましたが、解放後の韓国も状況は似たようなもので、米国軍政下で混乱した状況にありました。
ソ・ユンボク(イム・シワン)は賞金をかせぐためにマラソン大会に出ていましたが、「ソン・ギジョン世界制覇10周年記念マラソン」で優勝したことから、元マラソンランナーのナム・スンニョン(ペ・ソンウ)に本格的なマラソン選手になるように勧誘されます。ナムは1936年のベルリンオリンピックで、銅メダルを獲得しており、そのときの金メダリストがソン・ギジョン(ハ・ジョンウ)です。当時は日本統治下で2人は日本代表として参加し、日本名の孫基禎と南昇竜として表彰台に立ちました。
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