連載 フィールドに出よう!・12【最終回】
フィールドワーカーたちの空
神馬 征峰
1
1東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際地域保健学教室
pp.997-1000
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102616
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フィールドワークは宝探し
この連載も今回で最後である.フィールドでの宝探しの物語を10人のフィールドワーカーたちにこれまで語ってもらった.すべて知人ではあるが初めて聞く話も多い.どれもが私自身にとっての宝探しの旅でもあった.「フィールド」と言うことによって,外にばかり目がいっていた.フィールドワーカーたちがこれほど深い人生経験をしていたことを知らずにいた.それは私にとっての最大の反省でもあり,収穫でもあった.ただフィールドに出ているだけではいけない.フィールド経験を言葉にし,書くことによって,個々のフィールド経験は一層深化し,一定の普遍性が獲得される.そのことに気づいた.
最終回,10人のフィールドワーカーたちが得た宝が何であったか? 振り返ってみたい.
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