定点観測
—長崎から—新たなフィールドを求めて
岩崎 栄
1,2
Sakai IWASAKI
1,2
1厚生省病院管理研究所
2前長崎県立成人病センター多良見病院
pp.972-973
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208454
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「とうとう逃げ出しましたね,わずらわしい,雑用的な仕事しか出来ないからね,管理職というのは…….ことに県の病院はやりがいがないものね.」
ねぎらいとも,慰めとも,侮辱とも取れる言葉にあえて反論する気にもなれなかったのだが,それにしても人の見方というものは,怖いものだと思った.逃げ出すなんて夢想だにしなかったのに.今まで以上に,次の職場は,管理職としても,雑用的なわずらわしさもあるだろうし,むしろ医師としての専門的役割を発揮できるところではなさそうなので,不安この上ないと案じているところでもある.
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