書評
『《総合診療ブックス》どうする? 家庭医のための“在宅リハ”』
涌波 満
1
1医療法人アガペ会ファミリークリニックきたなかぐすく
pp.1093
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102382
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「バリアがありながらも本人にとって自宅は天国」。本書は、できるだけ住み慣れた自宅で1日でも長く療養させたいと願う家庭医としての視点から、❶自宅で生活できるだけの体力を保つ、❷少しでも生活に支障をきたす部分を軽減できるよう自宅の環境を整えることを目的に仕上げられています。
筆者の❶クリニックで外来診療や訪問診療を行ない、患者さんの生活環境がどのようなものかを診たり評価したり、住宅改修に関わった経験、❷リハビリテーション医として病院内外でリハビリや退院調整、住宅改修に関わってきた経験、❸患者さんが自宅で安心して生活することを目標に、さまざまな文献や本を読んだり、自分なりに考え工夫してきた経験により、実に多様な情報が盛り込まれています。さらに、私たち家庭医になじみ深い、CGA(Comprehensive Geriatric Assessment、高齢者総合的機能評価)をもとに、全体を4章(第1章:医学面、第2章:環境面、第3章:身体機能面、第4章:精神面)に分けることで、実際を想定しながら読み進めることができます。
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