映画の時間
―未来のエネルギーをどうするのか?―ミツバチの羽音と地球の回転
桜山 豊夫
pp.330
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102095
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公衆衛生の分野では,集団を対象に健康問題を考えることが多いと思われます.ただし集団は個の集まりですから,結果的には個の健康問題の解決に繋がることにはなりますが,方法論としては集団からのアプローチに慣れています.そんな公衆衛生従事者に考えてほしいのが,この映画の題名にもなっている「ミツバチの羽音」です.
海辺でひじきを採集している人たちを描くところから,この映画は始まります.「ひじき」と「ミツバチ」と「地球」.どんな関係があるのかな,と思っていると,どうやら,ひじきを採っている青年,山戸孝さんがこの映画の主人公?のようです.ドキュメンタリーにしろ,ドラマにしろ,映画の導入部は大切です.「ミツバチの羽音と地球の回転」は,やや意表をつくようなファーストシーンによって,観客を映画に引き込んでいきます.
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