資料
回復期リハビリテーション病棟における地域連携カンファレンスの取り組みとその評価
手塚 康貴
1
,
塩谷 求美
1
,
徳永 奈穂子
1
,
福井 祥二
1
,
中村 元紀
1
,
栢瀬 大輔
1
,
松本 直子
1
,
本田 優子
2
,
山本 郁子
3
,
西原 大吾
4
,
河合 英行
5
1府中病院リハビリテーション科
2府中病院医療福祉相談室
3府中病院看護部
4ニチイケアセンター和泉府中
5ビオラ和泉地域包括支援センター
pp.346-349
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102093
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はじめに
大阪府では,平成19(2007)年から2か年にわたる地域包括ケア体制整備推進事業を立ち上げ,大阪南部の泉州二次医療圏に属する和泉市は,この事業のモデル地区として指定を受けた.
和泉市では,地域の第一課題を医療現場と介護現場の連携ととらえ,「和泉・医療と介護の連携2ヵ年プロジェクト」としてモデル事業に取り組むこととした.具体的には,入退院時の連携システム構築,病院から在宅への一貫したリハビリテーションの実施や連携ツールの開発,専門用語の相互理解,さらに在宅での服薬支援や歯科口腔領域も含めた6つの課題に対して各々ワーキンググループを立ち上げた1,2).当院回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)では従来の退院前カンファレンスなどを「地域連携カンファレンス」と呼称して,実践症例を通して医療と介護の連携を課題とするモデル事業に関わり,事業終了後もその定着化を目指して継続的に取り組んでいる.今回,これまでの地域連携カンファレンスの実施実績や参加者へのアンケート結果を踏まえ,医療と介護の連携における実践的手段としての地域連携カンファレンスの有用性を評価した.
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