特集 公衆衛生の人づくり・2 専門性を支える公衆衛生人教育
現場を支える結核対策指導者養成研修の現状と課題
加藤 誠也
1
1結核予防会結核研究所
pp.180-183
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101513
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
わが国の結核罹患率は近年低下傾向を続けており,2007年には人口10万対19.8を初めて下回った.現在の傾向が持続すれば,2020年頃には人口10万対10以下の低まん延状態になるものと期待される.現在,結核対策には高齢者,社会経済的弱者,罹患率の大きな地域格差,集団感染事件,多剤耐性結核,外国人結核など多くの問題が残っているが,低まん延状態すなわち患者の減少に伴ってさらに顕在化する問題として,技術的適正性の維持・確保がある.本稿ではこのような状況を踏まえながら,研修開始から15年以上経過した結核対策指導者養成研修についてアンケートを行ったので,調査結果を元に検討する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.