特集 思春期の性問題
性教育指導者の養成の課題
武田 敏
1
,
横山 宏
1
Bin TAKEDA
1
,
Hiroshi YOKOYAMA
1
1千葉大学教育学部
pp.178-182
発行日 1982年3月15日
Published Date 1982/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206491
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性教育が「寝ている子を起こすな」との理由で反対された時代はすでに過去のものとなり,その必要性が社会的に容認されてから既に20余年の歳月を経ている.にもかかわらず学校の現場では性教育が定着せず,家庭でも殆ど性教育らしいものは行われていない.その原因が何処にあるかとするならば,性教育指導者の養成に最大の問題があるといえるであろう.教育学部において,また卒後研修において教師を対象とした教育システムが確立していないことが最大のネックとなっている.現場の教師を対象とした2,3の調査に基づき著者の愚見を記述し,併せて著者の大学における性教育内容を紹介したい.
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