連載 公衆衛生のオルタナティブ・3
【対談】 健康情報とメディア(上)
松永 和紀
,
坪野 吉孝
1
1東北大学公共政策大学院
pp.802-806
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101421
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坪野 昨(2007)年は「発掘!あるある大事典Ⅱ」(以下「あるある」と表記)のデータ捏造事件に始まり,食品偽装問題に終わるという感じでした.今年に入ってからも,農薬の混入した中国製餃子の健康被害問題がマスコミのトップを飾り,また偽装事件も後を絶たず,食品の問題が常に世の中のトピックになっています.食品の効能,あるいは安全性に関して,さらにそれをめぐるメディア報道のあり方についても大きな問題になっています.そこで今回は,元毎日新聞記者で科学ジャーナリストの松永さんにおいでいただきました.
松永さんの著書『メディア・バイアス―あやしい健康情報とニセ科学』(光文社新書,2007)が出版されてすぐに拝読しましたが,非常に面白かったです.今回,お会いさせていただくにあたり一部読み返しておりましたが,2回目に読んでも刺激的で教えられる部分が多い本だと感じました.
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