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あとがき
高鳥毛 敏雄
pp.334
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101309
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母子保健事業は市町村に移管され,地域の子どもの問題は市町村,保健所,医療機関に分断されて見えにくくなっています.小児臨床,教育の場にいる人からは,軽度発達障害者の対応で忙しいという声を聞く機会が多くなってきています.しかし,その概念やその支援体制の現状と課題については,公衆衛生行政の中にいる人間には実感されているとは言えないように思われます.
本特集のご執筆者の一人,西牧謙吾氏とは堺のO157事件で一緒に仕事をしたことがあります.教員免許を持ち,小児科医師,保健所医師であります.昨年,東京で地下鉄の乗り換え時に偶然にバッタリ会うことができました.日本サッカー協会の子どもの支援活動の話題から,母子,学校保健に関わる話をしました.その時から私は,「公衆衛生」誌において母子保健を取り上げ切れていないことが気がかりとなっていました.今回公衆衛生,臨床,教育の世界に通じている西牧氏のお力添えを得て,本特集を企画することができました.
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