連載 厚生行政ホントの話・10
今後の高齢者介護における公衆衛生の役割
椎葉 茂樹
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1厚生労働省老健局老人保健課
pp.805
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101018
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本年6月末に出された2冊の報告書が,福祉の世界に一石を投じている.ご存じの方も多いと思われるが,厚生労働省老人健康局長の私的研究会である高齢者介護研究会(座長/堀田力・さわやか福祉財団理事長)がとりまとめた『2015年の高齢者介護~高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて~』だ.読まれていない方は厚生労働省のホームページに公表されているので,ぜひご一読をお願いしたい.
わが国の高齢化にとって大きな意味を持つ「戦後のベビーブーム世代」が65歳以上になりきる2015年までに実現すべきことを念頭に置いて,これから求められる高齢者介護の姿を描いたもので,「高齢者の尊厳を支えるケア」の実現を基本に据えている.
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