特別寄稿
精神医療サバイバーとしてのアドボケイト―警察とのチームサポートから見えた所管行政の姿
広田 和子
1
1厚生労働省社会保障審議障害者部会
pp.951-954
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100991
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すでに私は,2年前の本誌で(65巻9号644~647ページ),居住区内の神奈川県警南署生活安全課長の長塚さんより「病名により警察官通報不受理の瞳さん(仮名)のケースを保健所に相談していますが,何の進展もなく困っています.ご家族に広田さんのことを紹介しましたので,よろしく…」という事例をお伝えしています.その文章をお読みでない方もおられるでしょうから,まずその時のことからお話ししたいと思います.
瞳さんの件は,瞳さんのアドボケイト(人権擁護人)として保健所のソーシャルワーカーさんに私からも協力を依頼しましたが,断わられてしまい,神奈川県警の長塚さんと私とのチームサポートで,ご本人が生活保護制度を使って家を出る形での解決となりました.
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