連載 インタビュー・住民VOICE・8
住民の手づくりですすめる岩手県滝沢村の健康地域づくり活動
中村 サツ
1
,
琵琶坂 和江
2,3
1岩手県滝沢村南巣子地区自治会
2岩手県二戸保健所
3日本健康福祉政策学会
pp.892-893
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100978
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琵琶坂 岩手県滝沢村は,人口約51,000人.岩手山麓の自然豊かな旧村部と,盛岡市のベッドタウンとしての新興住宅街という2つの特徴を持つ村です.中村さんには,地区自治会による手づくりの健康活動のご経験をお話しいただきます.住民が健康活動に主体的に取り組んだきっかけは何ですか.
中村 私の住む滝沢村南巣子地区自治会は,昭和40~50年代に宅地化され,約280世帯が住んでいます.私は,7年前から外出機会の少ない近所のお年寄り10人程を,年1回の温泉旅行にお連れしてきました.この地区には,みなさん昭和50年前後に入居しましたので,子どもたちが巣立った後には一気に高齢者の町となります.そのため,地区自治会全体として介護問題や健康づくりへの関心が高まり,地域で「皆が関心を持っている健康づくりに取り組みたい」と強く思うようになりました.平成12年に自治会として「地域保健推進事業」という村の補助事業を受けて健康づくりをすすめることになり,私を含めて8人の実行委員が選任され,活動がスタートしました.
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