連載 厚生行政ホントの話・4
ある再会
椎葉 茂樹
1
1厚生労働省老健局老人保健課
pp.325
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100857
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私が本州最北端の下北半島にある青森県むつ保健所に勤務していた平成6年12月21日に,保健所主催でシンポジウム「これからの地域保健シンポジウムin下北」を開催したことがある.このシンポジウムは,下北地域の保健医療計画の最重点項目である“保健医療福祉体制の充実強化”を図ることを目的に企画されたもので,「保健・医療・福祉の連携を効果的に推進するために」をテーマに,むつ市の下北文化会館で開催した.
このとき基調講演をしていただいたのが,広島県御調町の公立みつぎ総合病院院長の山口昇先生だった.スライドを交えた講演で紹介された広島県御調町の包括ケアシステムと「寝たきり老人ゼロ作戦」の取り組みは新鮮で,大変参考になった.基調講演のあとは,地元・下北の婦人会会長さんや特別養護老人ホーム園長さん,町長さん,総合病院の院長さん,福祉事務所と保健所の両所長といったメンバーで,下北で具体的にどうすれば保健医療福祉の体制強化や連携が図られるのか,についてパネルディスカッションが開かれた.
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