特集 めざせ!プロフェッショナル
手記
私たち半年たちました
再会と別れ
小野 実穂
1
1神奈川県立がんセンター
pp.1095
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904134
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当センターに就職し,看護学生の時,総合実習で受け持った患者と,再会でき,お互い涙を浮かべながら喜びあいました.しかしそれも束の間,看護婦になって働き始めて1か月後には,永遠の別れとなってしまったのです.
その患者は,Hさん,46歳,女性.肺癌(ステージIV)と診断された時には全身骨転移(頭蓋骨,椎骨,骨盤,肋骨に多発)していました.昨年11月から今年の5月までの間に3度の入退院を繰り返しており,Hさんの病状は治療効果が得られず,徐々に悪化し,5月15日に家族に見守られながら静かに永眠されました.
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