連載 やなさん。NY留学記・15
夢を叶えた同志との再会!!
柳田 絵美衣
1
1Memorial Sloan Kettering Cancer Center
pp.363
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530030363
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留学するまでの約7年間,がんゲノム医療の部署で共に働いた同僚の腫瘍内科医が私と同じMemorial Sloan Kettering Cancer Centerに留学が決まり,渡米してきた.まだ日本の臨床現場でがんゲノム医療が始まっていない2017年に立ち上げたばかりの部署で,共に懸命に働いてきた同僚だ.先生は論文を書くとき,必ず関わった技師の名前も共著者として入れてくれる.臨床検査技師の知識と技術をいつもリスペクトしてくれる先生だ.そんな先生と私の夢は,昔から留学することだった.知り合った頃から『留学したいよなー』とよく話していた.実は年齢も同じ.「年齢的にも留学は難しいのかなぁ」とも話していた.そんな2人の夢が叶うなんて! しかも,同じ施設に同じ時期に留学することになるなんて,当時は想像すらできなかった.(まあ,私が留学できたことが一番想像できなかったけどね.笑)
先生は膵臓専門の研究ラボに所属.建物は違うが,歩いて数分の距離に互いのラボがある.先生の留学が決まったとき,「じゃぁ,ニューヨークで再会しよう!」と話していたので,早速一緒に職員食堂でランチをすることにした.お互いのラボのこと,研究のこと,生活のことについて話した.気心の知れた元同僚と話すのは本当に楽しくて,あっという間にランチタイムが終わってしまった.
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