活動レポート
地方都市の一診療所における診療時間外の対応に関する検討
小川 裕
1
1しろにし診療所
pp.321-324
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100858
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近年,小児の救急医療のあり方が社会的な問題となっている.小児に限らず救急医療は,地域医療体制整備の観点からも重要な柱のひとつであり,その整備が進められつつあるが,救急医療におけるかかりつけ医の位置づけは明確にされていない1).
一方,地域医療におけるかかりつけ医の機能が重視されているが,地域住民がかかりつけ医に期待する機能として「休日・時間外にもみてもらえる」あるいは「必要な時にみてもらえる」が少なくない割合で挙げられている2).しかし,かかりつけ医が休日や診療時間外の診療においてどのような対応をしているのか,あるいは対応し得るのかについては,明らかにされていない.
そこで,地方都市の無床診療所における診療時間外の電話とそれに対する対応の分析により,救急医療を休日を含めた診療時間外の初期医療の観点からとらえ,かかりつけ医としての無床診療所が果たし得る役割について検討したので,本稿にて報告する.
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